医師の着る白衣

医療に携わる多くの者が着用する作業着が白衣です。

白衣と聴診器

内科や歯科、外科へ行けば白衣の医師や看護婦さんが出迎えてくれます。 この白衣は病院などで着られる作業着のようなもので、その場所ではお医者さん 以外の人が身にまとうことはほとんどありません。 患者さんが白衣をはだけて聴診器を胸にあてて診察を受けたりアロハシャツで 奥歯を診る歯科医師がいる病院があったら、初診でやってきた病人が驚いて目を まん丸にして立ち尽くしてしまうでしょう。 医師以外が着用したら混乱する恐れがあるのでお医者さんのユニフォームと位置 付けられている白衣は、特定の職業に就いている方しか持っていないし着ることも あまりないコスチュームです。 そしてこれを着用することでその場でだれが医師であるか、看護婦であるかを示す こともできるので、目印にもなっているのでしょう。 ではなぜ病院や薬局で、薬剤師や外科医は白衣を着用するのでしょうか。 いくつか理由があるのでおいおい解説していきますが、頼るべきシンボルとして の意味が大きそうです。 医療機関に勤務する人の多くが着ている白衣は、実際のところ白色以外のタイプ も市販されているので薄いブルーやピンク色の白衣を着た天使のような歯科助手 さんを見かけることもあります。 真っ白でなくても役割を果たせますので、形状や生地の厚さが大きく異なること がなければ色が違っても問題はないのでしょう。 黒衣や赤衣だと診察を受けに来た患者さんを恐がらせてしまうのであまりに突飛 なカラーは控えるべきでしょうが、虫歯の治療をするために病院に予約をしてから 怯えながら徒歩でやってきた方を、頬に手を当てて痛みに耐えながら待合席で憂鬱 そうな表情をしている患者さんを迎えるのには、純白ではなくもっと優しげな ピンクの白衣の方が適していると考える先生も多そうです。 特に子供がいっぱいやってくる病院だと恐怖心を和らげるためにも院内を明るくて ファンシーな雰囲気にして、そこで従事する人の衣装も可愛げのある感じにした 方が母親も安心してくれそうです。 男性医師だとさすがにピンクの白衣をユニフォームとすることに抵抗があるかも しれませんが、看護婦さんや歯科助手さんには着せてもいいでしょう。 そこに年齢制限を設けるのも野暮ですし差別と言われそうなので、性別が女性で あれば全てを対象にしてピンクの制服を支給すべきです。 小児科なら男性はブルー、女性はピンクの白衣で統一すると子供もあまり恐がら なくなるかもしれず、診療もスムーズに進むのでこれはいいアイデアです。 どうしても白でなければならない、という職場もあるので全ての医療機関でこの 「白くない白衣」を推進することはできなさそうですが、通院される患者さんの 年齢分布によっては一考の価値ありでしょう。 また最近では癒しのイメージも強いのか、歯科医師や外科医でもないのに白衣を 利用する人も増えているようです。 すさんだ心のサラリーマンをもてなすのに可愛らしいカラーの白衣を着て対応する 接客業もありますし、病院以外の施設でも看護婦さんの衣装を着た女性や男性が 社会貢献しているのです。 それでも一番多くの白衣が見られるのは今でも病院で、内科や外科、眼科や皮膚科、 産婦人科や泌尿器科、耳鼻科、歯科などで毎日のように患者さんの治療をしてくれる 方々が身にまとっています。 このサイトではそんな白衣の役割について詳しく説明していきたいと思いますので、 白衣の好きな方や歯科助手さんが好きな人、男性医師とお近づきになりたい女性 はぜひともお読みになって下さい。 看護婦さんと仲良くなれる確率が少しは上昇するかもしれませんよ。